今日はブックレビューをしようと思います。
元バンカーの菅井敏之さんの名著である「お金が貯まるのは、どっち!?」をご紹介しようと思います。
どのような本か
この本は「お金を増やすために選択する」ことの重要性を説明してくれます。
例えばですが、
- メガバンクと信用金庫、口座を作るならどっち?
- 保険会社とFP、ライフプランを相談するならどっち?
- セールで買う人、買わない人、得するのはどっち?
このような形で、読者に疑問を投げかけます。
最初の質問ですと、メガバンクと信用金庫のそれぞれの長短を説明します。
メガバンクは全国に店舗やATMがあり、ネット振込等が使え、一言でいえば大変便利な金融機関です。一方で、大企業には優しいが、中小零細企業には厳しく、フリーランスの方が融資を受けるのは難しいです。
このような特徴を踏まえて、筆者は給与振込や積立は信用金庫をお勧めし、日ごろの現金の出し入れはメガバンクをお勧めします。
「お金を増やす」ために、両者のいいとこどりをしようというものです。
この本から何を学べたか
私がこの本から学んだことは以下です。
- 比較をした上で、選択することの重要性
- 選択する上で、比較軸を持つことの重要性
比較をした上で、選択することの重要性
先ほどの金融機関の例ですと、どの金融機関を選ぶときにメガバンク(みずほ、三井、三菱)しか選択肢に挙がらないようだと、「お金を増やす選択」はできないかと思います。
金融機関ですと、実際にはこれくらいの選択肢があります。
- メガバンク
- 信託銀行
- 地方銀行
- ネット銀行
- 信用金庫
- 信用組合
こららすべてを比較するのは難しいところもありますが、少なくとも3~4くらいの選択肢を並べて、比較をしたうえで選択をしないと、気づかぬうちに損をしていることも多くあるのではないでしょうか。
同じように、携帯キャリアも大手3社だけで比較するのではなく、格安SIMなども踏まえて比較できると、各社色々と特徴を持っていて、自分にあったものを選ぶことの重要性を理解できると思います。
世の中の多くのひとは、比較することを面倒くさがり、ろくに検討せず、有名(あるいは大手)の商品を選択してしまいます。このような人が経済的に大きく成功できるとは私は思いません。
選択する上で、比較軸を持つことの重要性
二つ目は比較軸の重要性です。
例えば、金融機関の比較軸はこのようなものがあります。
- 支店の数
- 口座の数
- 金利の高低
- 手数料の多寡
お金を増やすために適切な選択ができるかどうかは、比較軸を適切に設定できるかにかかっています。
比較をするうえでは、何を比較するのか、そこの見極めができるかどうかでその後の選択が変わってきます。
比較が苦手な方は、インターネットサーチで「●● 比較」と入力するといいでしょう。比較する上での軸を提案してくれます。比較サイトも大事ですが、自分なりに「その比較軸で足りているか、この比較軸で選択してよいか」は考える癖をつけるとなおよいと思います。
どんな人が読むべきか
この本ですが、比較的初心者向けです。
自分のマネーリテラシーに自信がない人、これからマネーリテラシーを上げていきたい人にとっては、良質な入門書となりえると思います。
これから読書の秋ですので、読んでみてはどうでしょうか。
今回は以上です。
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