旅行が好きな人は多いと思います。私もその一人です。
年に1~2回、気分転換や人生経験として旅行をするのは基本的には良いことだと思います。しかし、旅行にお金をかけすぎて貯金が全くできないのは考えものです。
今回は、旅行について考えていきます。一緒に振り返っていきましょう。
旅行は大型支出の代表格
なぜ旅行をするのか
旅行の目的と言えば、おおむね以下に分類されると思います。
- 体験・経験を通した思い出作り
- 日常の喧噪から離れてリフレッシュ
- 自分へのご褒美
- 家族サービス
- 恋人・友人との交流
大型の連休だと、何もしないのはもったいないと感じる人もいるかもしれません。連休があると決まって旅行に行く人もいるでしょう。
旅行に平均でいくら使っているか
まずはこちらをご覧ください。

出典は総務省の家計調査ですが、おおよそ年間で平均15~20万くらいを旅行代として使っているようです。平均年収が400万とすると、手取りが340万くらいになりますので、手取りの5~6%くらいが旅行代に使われているイメージです。これを多いと見るか、少ないと見るかは個人の価値観によるところもありますが、決して少ないとは言えないというのが私の考えです。
普段は節約するけど、旅行では我慢しない、といった人も多いかもしれません。旅行中は財布のひもも緩みがちなので、帰ってきてからクレジットカードの履歴を見て驚いたという経験を持っている方は多いと思います。
旅行代をどこから捻出するか
旅行の原資ですが、ボーナスから捻出している人が多いようです。そもそもボーナスが頑張ったご褒美みたいなものですから、使い方も頑張ったご褒美的なものに使ってしまうわけですね。
しかし、いくらご褒美だからといって無計画に使っては、お金は全然貯まりません。
旅行に行くなとは言いませんが、旅行と資産形成は両立できるようにすべきでしょう。
「趣味が旅行」は貧乏人の兆候?
「今しかできない体験」は本当なのか
連休があれば必ず旅行に行く、というスタイルの人は少なくないでしょう。
旅行に行って様々な体験をすることで、人間として成長できたり、旅行に行くことでメリハリができて日々の仕事を頑張れると考えていらっしゃることも、当然のことながら理解できるところです。
しかし、旅行ばかりに行っている人は残念ながらほとんど貯金がないことが多いと感じています。自由に旅行に行けるタイミングは数少ないので、家に引きこもっているのはもったいないのでしょうが、考えなければいけないでしょう。
旅行会社は「今しかできない体験をしよう」みたいなフレーズで宣伝しているケースもあります。それを見て、「いつでも旅行は出来るけど、今だからこそ感じるものもあるだろう」と考えて旅行をしてしまいがちです。
これに限った話ではないですが、商業フレーズを鵜呑みにするのはよくないです。例えば、「婚約指輪は給料の3か月分」というのも商業フレーズで、販売側が広めたものです。それを知らず、相場がそれくらいと勘違いしてしまうと、まんまと乗せられてお金を使ってしまいます。
個人的には、「旅行はいつでもできる」が正解だと思います。
旅行は時期が最も重要
夏休み、年末年始などのハイシーズンは旅行費も高騰してしまうのであまり得策ではないと思います。ハイシーズンは平常時の2倍・3倍することもよくあることです。社会人であればそれくらいしか休みが取れないという意見もあると思いますが、そうだとしても改めて考えてほしいです。
また、最近だと旅行代はかなり高くつくと思います。理由としては、国内はインバウンド需要でホテルは予約が取りづらく、料金も高騰しています。逆に海外は円安の影響で割高となっています。格安航空などを使って工夫しない限りは、一昔前よりも高くついてしまうはずです。
若いうちにハイシーズンで1回旅行するよりも、そのお金を投資に回して、老後にオフシーズンで4回くらい旅行するのが私の理想プランです。
例えばですが、10万円を利回り3%で30年運用すれば24万になります。ハイシーズンだと10万の旅行がオフシーズンだと5万くらいになりますので、単純計算で4回いけるという試算です。
有休消化が義務付けられ、休暇が取りやすくなっているので、まとめて休暇が取れるようであれば、オフシーズン狙いで旅行するのももちろんありです。
体験は重要ですが、バランスも考えて
最後になりますが、結局はバランスが大事と思っています。
旅行は手取り総収入の5%まで、あるいは、手取り賞与の20%まで、のように、一定の歯止めは必要だと思います。
他にも、「長期休暇は旅行に行かないと損」のような固定観念も良くありません。
自分が本当に行きたいところをリストにして、それに向けて資金の準備をするなど、計画的にできるといいと思います。
また、旅行する場合も、代理店を通すと割高になりがちなので、比較サイトなどを使って自分で調べて自分で手配すると、だいぶ安くできると思います。また、代理店を通すのであれば旅行積立を利用しましょう。
ご褒美志向もほどほどにしないと、いつまでも資産ゼロのままです。
今回は以上です。