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【ワンオペ育児・家事解消への現実解】三世代同居のすすめ

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こんにちは、会計士のねこぱんだ(@nekopanda_blog)です。

核家族化・単身化が進む現代ですが、この機会に三世代同居について考えていただきたいと思います。個人的には、国民的な議論が必要なテーマだと思っておりますので、ぜひ一緒に考えてみましょう。

この記事の結論

  • 三世代同居のメリットは家計・育児・家事
  • 三世代同居のデメリットは保育や介護での公的サービスの受けにくさ、プライバシーの問題

三世代同居のメリットは家計・育児・家事

今の現役世代の多くは共働きです。一昔前は、共働き世帯は3世帯に1世帯程度でしたが、今では3世帯に2世帯が共働きです。

背景には非婚化の影響、女性の社会進出、経済成長の鈍化、社会保障負担の増加などたくさんの要因がありますが、「一億総活躍社会」という言葉に表れているように、基本的には国民全員が社会で労働することが前提になってきていると思われます。

感覚的な話ですが、共働きによって世帯収入は増えてきていると思います。共働きで世帯年収1,500万以上の世帯がパワーカップルと呼ばれているなど、共働き時代ならではの現象かと思います。個人で年収1,000万以上は全体の4%ですので、個人で年収1,500万はさらに難しい話ですが、世帯で年収1,500万であれば、もう少し可能性は広がるはずです。(私の周りにも多いです。)

共働きで収入は増えるが、子供が生まれると少し事情が変わってくると思います。家事だけではなく育児が加わることで時間の制約が生じ、女性を中心として時間の制約に沿った働き方をせざるを得ないことが社会的に問題になっていると思います。マミートラックと呼ばれる問題にも通じます。

こうした家事・育児の負担増加に伴う様々な弊害への処方箋の一つとして、「三世代同居」があると思います。親と同居するという選択肢です。

家計への好影響

まず、子供の面倒を親も見てくれることになりますので、「残業ができない」や「(子供の病気などで)急に休みになる」といった働くうえでボトルネックとなっていた部分が改善されます。

そのことで、より重要なポジションで仕事をすることで出世したり、高く評価されることで基本給やボーナスが上がる。また、残業によって残業代が稼げるといった収入の増加につながるというメリットがあります。

また、支出も軽減される方向だと思います。

まず、家賃の一人当たりの負担は減少かと思います。例えば、4人で家賃12万(3万/人)から、6人で家賃15万(2.5万/人)になると負担は減少です。シェアハウスの家賃が安いのと同じ現象が起きます。

三世代同居にするために家をリフォームする場合、国や自治体から補助金が出たりもします。

また、食費もまとめ買いをすると安くなるでしょうし、携帯代も家族割でお得になるなど、スケールメリットが得られやすいのは間違いないでしょう。

育児・家事への好影響

同じように、育児や家事も夫婦2人(もしくはワンオペ)で担っていたものが、親を含めて4人で担うようになれば、負担は大きく減ると思います。

時間的、身体的な負担だけではなく、心理的な負担も減らせるのは大きなメリットではないかと思います。特に育児など、わからないことだらけのはずですので、育児を経験した親がそばにいてくれることは大きいでしょう。

三世代同居のデメリットは保育や介護での公的サービスの受けにくさ、プライバシーの問題

一方でデメリットもあります。

公的サービスの受けにくさの問題

保活をされた方ならよく理解できる話かと思いますが、親と同居したり近居してりしていると、保育園に入りづらくなります。

親が引退されているなら子供の面倒を見てくれるかもしれませんが、まだ現役で働いている場合などは注意が必要です。結局、同居はしたものの保育園に預けられないので仕事ができない、といった事態にもなり得ます。親と同居した場合であっても、保育園に入れられるかどうか、この辺りは状況をよく確認した方がいいでしょう。

また、同様に介護も、同居している人が面倒を見れるのであれば見てもらうという発想があるのも事実です。具体的なところを言えば、世帯収入が多ければ介護費用の負担割合も大きくなります。親の介護が必要となった場合にどうするかは予め考えておくべきでしょう。

プライバシーの問題

そして忘れてはならないのがプライバシーの問題です。

今までは夫婦と子供だけの時間が十分取れていたのに、同居してからは不十分になるという点はデメリットでしょう。

夫婦の問題に口を突っ込まれたり、夫婦のプライバシーに必要以上に干渉されたり、といった事態も生じ得ると思います。居住空間をどこまで共有するか、といったところは課題になってくると思います。

最後に

お伝えしたとおり、三世代同居にはメリットもあればデメリットもあります。

ここで伝えたいのは、メリットの方が大きい、または、デメリットを克服できそうであれば三世代同居は現実的な選択肢になってくると思います。

三世代同居をしている人は少なく、考えてもなかなか結論が出せない面もあると思いますが、一度考えてみてはいかがでしょうか。

三世代近居という選択肢もあります。家賃面のデメリットはありますが、プライバシーの問題は限定されるなど、折衷案的な考えです。

今回は以上です。

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