こんにちは、会計士のねこぱんだ(@nekopanda_blog)です。
最近流行りのサブスクリプション(以下、サブスク)について解説します。サブスクリプションとは定額のサービスを指しています。例えば、月千円で動画が見放題とか、月2万円で料理が食べ放題とか、そんなものです。
結論から言うと、基本的には必要ないと思います。固定費なのでやめるべきでしょう。私は一つも利用していません。
サブスクはなぜ流行っているのか
サブスクは日々増え続けており、一つのトレンドとなっています。
ジャンルとしては、動画、音楽、本、カフェ、自動車、洋服など、実に様々です。
サブスクが受け入れられている理由としては、上限額が決まっており、お得感があることに尽きます。今の経済情勢もあってコスパ重視の方が増えていることが背景にあるのでしょう。
例えばですが、月千円で映画・ドラマが見放題のサービスについて考えてみます。

1本ずつ購入すると単価が200円と仮定します。その時の損益分岐ですが、
- 5本未満しか観ない:サブスクだと損
- 5本観る:どちらも同額
- 5本を超えて観る:サブスクだと得
以上から、毎月5本以上見る場合は、サブスクにした方がお得であり、観れば観るほどお得になる、ということになります。
この理論は完璧でしょうか?私は少し違う観点で見ています。
サブスクの落とし穴は固定費であること
大きく問題点なのは固定費になることです。即ち、毎月一定額が必ずなくなっていくことを示しています。
例えば、月1,000円だからといって安心していても、年間だと12,000円。30年だと360,000円になります。このように、長期で考えるとそれなりの金額になってしまうことはネックだと思います。支出は長期的な目線で考えるべきなのです。
また、次に問題なのは、そのうち飽きるということです。
映画が見放題だとして、最初の数カ月は面白がってたくさん観るかもしれませんが、そのうち観るものがなくなってきます。その時点で解約できればいいのですが、「そのうち新作が出るかもしれない」、「解約は手間がかかる」、「多少視聴頻度が減っても累積ではまだまだ元が取れている」、などいろいろな理由で先延ばしになりがちです。
また、会費がもったいないから、という理由で特に観たくもないのにとりあえず観たい映画を探し、面白いかどうかわからないけど気になった映画を観始めます。
たくさん映画を観れば1本あたりの視聴料が落ちてお得に感じるかもしれませんが、たくさん映画を観るのには時間がかかります。時間が無駄になりがちです。映画を月に何十本も観る暇があるのであればいいのかもしれませんが、そんなに暇ならもっと別のことをした方がいいのではないかと思います。それこそ、映画が好きでたくさん観る人であれば、ブログやSNSで発信して、逆にお金儲けをするくらいのレベルでいいと思います。
ここまでずっと映画などの動画配信を例に説明しましたが、カフェなども同様です。毎日は飽きますし、月に数千円はかかると思いますので、同じ金額を自己投資などにかけた方がよっぽどコスパがいいと思います。
流行りものに手を出したい気持ちもわかりますが、よくよく考えて利用すべきだと思います。
今回は以上です。