こんにちは、会計士のねこぱんだ(@nekopanda_blog)です。
金融リテラシー調査の結果、面白いことがわかりましたので記事にしてみました。
結論から言うと、貧乏人ほどリスク回避志向であるという点です。
ソースは金融広報中央委員会ですので、出どころは確かです。
https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/literacy_chosa/2019/
即ち、「絶対に損したくない」という気持ちが強い人は貧乏人である可能性が高いということになります。
こうして貧乏人は騙される
詐欺師に騙された人のニュースを見ると必ずと言ってもいいほど、こんな内容になっています。
- 「確実に●%の利益が出る」
- 「絶対に損はでない」
ニュースになるたびに、美味しい話には裏があるということが明るみにでるわけですが、それでも被害者はなくなることはありません。
不動産、未上場株式など、手を変え品を変え次々に詐欺商品が生まれています。
詐欺がなくならない理由について、個人的な考えですが、
- 投資に対して無知である(鵜呑みにしてしまう)
- リスクがない商品が魅力的に映ってしまう
このあたりが関係していると思います。知識があれば、「こんな金融商品が成り立つわけがない」とわかりますが、知識がない人は気づけません。
よくわかっていないが、「絶対に損をしない」のであれば問題ないと思い、投資をしてしまいます。
補足ですが、日本で投資(預金は除く)をする際に最も安全なものはなにかと言われれば、それは「日本国債」だと言えるでしょう。日本政府が潰れない限りは、元本が確保されています。それ以上にリスクがない商品はありません。そして、もちろん日本にも破綻の可能性はあります。
日本国債にも(わずかですが)リスクがあるのに、リスクゼロの金融商品などあり得るでしょうか。
絶対に損をしないという言葉に騙されるのは、無知な貧乏人だけです。
絶対に損をしないという言葉を使うのは、詐欺師です。
これから投資をしようとしている方は、特に注意をしてください。
お金持ちはリスクを理解し、許容できる範囲でリスクを取る
逆にお金持ちはリスクを取っています。
注意したいのは、何も考えずにただリスクを取っているわけではありません。
- 「どんなリスクがあるのか」(リスクの種類)
- 「どれだけリスクがあるのか」(リスクの程度)
- 「どこまでリスクを取れるのか」(リスクの許容度)
- 「リスクに見合うリターンはあるのか」(リスクとリターンの関係)
こんな感じで、必ず事前に調査をします。調査をしたうえで、この程度のリスクであれば許容できる、というラインを引いて、その中で投資をします。自分のリスク許容度を超えるような案件には決して手を出しません。
日本人は昔に比べれば投資をするようになっていると思います。ただし、投資詐欺の話もそれに合わせて増えているように思います。(私見です。)
絶対に儲かる話はありません。絶対に損をしない話もありません。
そんな言葉に簡単につられるようであれば、投資はしない方がいいでしょう。
一旦は投資を見送り、勉強してから投資を始めても遅くありません。
今回は以上です。