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学習 実践編

大きな支出は俯瞰して考えるべき(ケーキをどう切るか)

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今回は、ちょっとスケールを大きくして考えてもらおうと思います。生涯賃金を、何にどれだけの割合で振り分けるか、ということを考えましょう。

全体像を掴む

例えばですが、生涯賃金が2億5,000万あったとして、何にどれくらいのお金を使っているかをざっくりと分析してみました。

タイトルの「ケーキをどう切るか」の通り、何にどれだけ使っているかが直感的にわかるかと思います。

やはり負担が大きいのは「税・社会保障」と「住まい」でしょう。「税・社会保障」は自分ではコントロールしにくいですが、「住まい」は違います。「住まい」を大きく切ってしまうと、残りの部分を小さく切っていくしかありませんね。

また、「教育費」もなかなかの負担です。この例では子供2人で、大学のみ私立に通うことをベースに試算しましたが、そうするとこれくらいの金額感になってきます。教育費が聖域となって削れない家庭は、3,000万でも足りないくらいかと思います。ここも、大きく切ってしまうと、残りがさらに小さくなります。

一見すると、「生活費」が大きいですが、ここは就職してから死ぬまでかかってくるところですので、1年あたりにならすとかなり小さいと思います。70年(22歳で就職し、92歳で寿命を迎えると仮定)で9,000万だと、1年で128万、1カ月で10.7万です。意外と少なくなってしまいました。

大きな支出ほど、このグラフを意識する

このグラフをご紹介した意味ですが、大きな支出ほど慎重に検討してほしいということです。

具体的な場面としては、

  • 家を買う
  • 子供が受験期を迎える
  • 車を買う(買い替える)

この辺りは支出としても大きなものになってきますので、これらの意思決定が必要となった場合は、ぜひこのケーキの図を思い浮かべて欲しいと思います。

欲張って最初に大きく切ってしまうと、その後は小さく切っていくしかなくなっていってしまいます。背伸びして収入に見合わない家を買ったり、生活費を切り詰めているのに教育費は惜しまずに出すなど、無理をすればするほど、最後の「生活費」の部分が小さくなり、窮屈な人生になってしまいます。

ケーキの大きさ(生涯賃金)は限られています。

限られた中で、どうやったら全体のバランスが取れるのか、よく考えて行動できる人は、きっと満足できる人生を送れると思います。

今回は以上です。

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