今回は「家計管理の主体は誰が担うべきか」、という話です。
平たく言えば、どっちが財布のひもを握るかという話です。
SUUMOが昨年400組を対象に調査した結果、(首都圏だけですが)地域別に以下のようになっています。
【調査結果:妻が財布のひもを握っている割合】
1位 | 埼玉県 | 64.90% |
2位 | 神奈川県 | 49.20% |
3位 | 千葉県 | 40.30% |
4位 | 東京都 | 36.20% |
全国平均 | 57.00% |
ご覧のとおり、妻が財布のひもを握っていることが多いという結果ですが、埼玉に偏りがあり、その他はどちらかというと夫、もしくはそれぞれということなのかと思われます。
私としての最適解ですが、
「得意な方が管理をして、もう一人はチェックをする」です。
または、「お互いが管理をして、お互いがそれぞれチェックする」です。
透明化せよ!ブラックボックス化はトラブルの原因
よくありがちな話ですが、
<妻が家計管理をし、旦那は小遣い制のケース>
旦那は、妻がしっかり家計を管理していると思い込んでいたが、実際には教育や日々の細々として支出、はたまた交友費に消えており、ほとんど貯金が増えていなかった。旦那は小遣い制なので、使える分はぱーっと使ってしまい、貯金をするという意識がなかった。
<旦那が妻に生活費として一定額を渡し、旦那が管理をするケース>
妻は渡された生活費の中でなんとかやりくりをしている。妻は、旦那がきちんとお金の管理をしていると思い込んでいたが、実際には飲食費・交際費・娯楽費などで散財し、貯金はおろか借金もしていた。
こんなケースは割と多いのではないかと思います。
即ち、どちらかが一人で管理をし、もう一人は管理に全く関与しない。
このようなブラックボックスでは、大抵の場合失敗します。
お金の話はトラブルのもとになるかもしれませんが(特にうまくいっていないときは)、必ずオープン化して、常にお互いが見える状態になっているといいと思います。
お金の話をよくする家庭ほど、お金は貯まります。
ルールと目標を明確化し、相互に牽制せよ!協力することが健全家計を産む
健全家計が産まれる環境はこのような要件が必要だと思います。
- ルールと目標が予め明確になっており、お互いが納得していること
- お互いが努力し、その達成に向けて協力していること
ルールと目標が予め明確になっており、お互いが納得していること
例えばですが、毎週日曜日に1週間の支出の振り返りをするとか、月に1度は家計簿を見て目標額の貯金ができているかなど、決まった時に決まった内容を確認するようなルールを決めると、家計に対する意識はぐっと高まると思います。そのようなルール決めができるかどうかが、将来を大きく左右します。
また、お小遣いは収入の6%までとか、外食は月に3回まで、旅行は国内なら年に2回・海外なら1回のように、予算(目標)を立てて行動ができると、計画通りに貯蓄ができるようになりますし、将来に対する不安もなくなってくると思います。
そして、これらを夫婦それぞれがよく理解し、納得していることが家計を守っていく上でとても重要です。
お互いが努力し、その達成に向けて協力していること
そして、自分一人ではなく、身近な人を巻き込むことも家計では重要です。
例えばですが、貯金1,000万というのが自分一人の目標であれば、苦しくなったら簡単に変えることが可能です。1,000万を500万に変えることで、一気に無駄遣いが増えていきます。しかし、二人であれば、目標を変えたら必ず説明が必要になります。二人で決めたはずのルールや目標が簡単に変えられてしまっては、夫婦の関係にも悪影響ですから、お互いがルールや目標を維持・達成するために頑張ることになります。
お互いが、ちゃんと頑張っているかをチェックして牽制し、目標到達に向けてしっかりと進んでいるかを確認しあうことで、目標の達成度は大きく左右されます。
最後に
夫婦は運命共同体ですので、協力しあうのがいいと思います。
どちらかに押し付けるのではなく、それぞれが役割をもって協力することで、大きな目標に向かっていけるのではないでしょうか。
今回は以上です。