こんにちは、会計士のねこぱんだ(@nekopanda_blog)です。
電力の自由化ほど盛り上がってはいませんが、実は2017年からガスの自由化も始まっております。
今回は都市ガスに絞った話ですが、結論から言いますと、ガス会社を切り替えるだけでシングルであれば月に100~150円前後、ファミリーであれば月に200~300円程度節約することが可能となります。(使用量によって異なります。)
手続は若干面倒かもしれませんが、インフラは死ぬまで利用するものなので、早いうちに切り替えるほどお得となります。たとえ月に数百円であっても、今後50年くらいのスパンでみると数万円~数十万円となりますので、必ず対応しましょう。お手元にガスの検針票をご用意の上で見ることをおすすめします。。
ガス自由化で何が変わったか
結論から言いますと、事業者が増えたことで価格競争が起き、利用者にとってはお得になりました。(正確にはお得なガス会社を選択することが可能となりました。)
大きく変わった点は以下のとおりかと思います。
- 利用者は自由にガス会社を選べるようになった
- 利用者は自分にあった料金・サービスプランを選べるようになった
- ガスの点検は、各事業者が担うようになった
一方で、変わらない点もあります。
- ガス管は既存のものを使う
- ガスの品質は各社で同じ
- 緊急保安は既存の(大手の)ガス会社が実施する
- 切替による工事は必要ない(費用もかからない)
つまり何が言いたいのかですが、「使っているガスの品質は全く同じでありながら、ガス会社を切り替えることで料金を安く抑えることができる。」ということになります。
なぜ切り替えると割安になるかですが、理由はいたってシンプルです。これまでは大手の会社(東京であれば東京ガス)が独占していたところに自由化の波が来て、事業者が増えました。後発の事業者は割安にしない限り大手の会社から切り替えてもらえないため、大手の会社の料金プランに対して少し割引となるプランを提示することで、切り替えてもらおうとしているのです。
どのガス会社がお得なのか
まず知っておきたいのは料金体系です。
標準的なプランのケース
どの会社も料金は基本料金と従量料金の合計で算出されます。

各社の料金表を基に、標準プランの料金比較表を作成してみました。

上記のように、ENEOSにすると、基本料金・従量料金ともに東京ガスより4%お得になることがわかります。料金計算の試算もしてみましたので、以下に添付しています。縦軸が料金、横軸が使用量(㎥)です。

各社がかなり拮抗しており正直わかりにくい感じになってしまっているのですが、お得な順に行きますと、ENEOS、エネアーク、レモンガス、東京ガスとなります。
床暖房などとセットのケース
次に、床暖房などとのセットのケースについてみていきましょう。比較的新しい分譲マンションにお住まいの方であれば、この契約となっていると思います。
料金体系の基本は変わりませんが、割引が適用されます。

割引率の比較表を作成してみました。先ほど出てきたエネアークとレモンガスはHPを見る限りでは床暖割引のメニューがなかったので、2社比較となります。

以上のようになり、ここでもENEOSの方が割引率が高く、お得だということがわかりました。
電気・インターネット回線などとのセット割引のケース
電気やインターネット回線の契約も一緒にすると更に割引となります。
正直、このあたりまで含めると比較がかなり難しいのでやめました。
ただ、大事なところはしっかりとお伝えしようと思います。
- 電気・ガス両方を提供する事業者が多く、契約をまとめるとお得になる
- 既存の大手(ex.東京ガス、東京電力)より後発の事業者の方がお得になる
即ち、現在電気は東京電力と、ガスは東京ガスと契約しているような方は正直言って損していますので、一刻も早く切り替えましょう。
まとめ
ガス会社の切り替えによって、品質はそのままでガス料金が少し抑えられることがわかりました。そして、ガス会社は今のところENEOSガスがお得なこともわかりました。
電気の契約との兼ね合いでこの結論は変わりうるのですが、今回の記事では以下の2種類の提案をしようと思います。
<楽天ユーザー向け>
電気:楽天でんき、ガス:ENEOS
※楽天はガス事業には参入しておりません。
<楽天ユーザー以外>
電気:ENEOS、ガス:ENEOS
セットにすることでさらに割引になります。
ENEOSのリンクを貼っておきます。
https://www.noe.jxtg-group.co.jp/gas/
東京ガス以外のガス会社の方は、エネチェンジのサイトからお得なガス会社を探しましょう。
今回は以上です。