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「とりあえず貯金100万」が失敗する理由

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こんにちは、会計士のねこぱんだ(@nekopanda_blog)です。

貯金の目標として100万を掲げる人は多いと思います。最初の壁と言ってもいいでしょう。毎年年末になると、「来年こそは100万貯める」と意気込み、そして失敗していくのではないでしょうか。

今回は、よくある失敗の原因について探っていきましょう。

原因①:いきなりハードルを上げすぎている(実現可能性の問題)

例えば1年で100万を貯めようとした場合、月に83,333円のペースで貯金が必要です。

1年で毎月の給料が8万円も上がる人はいないと思います。せいぜい1万がいいところではないでしょうか。そのため、月8万を捻出するために、多くの人は収入が1万上がる一方で、支出を7万減らしにいきます。

当然ですが、いきなり月に7万も下げるのは難しいでしょう。支出の削減はダイエットに似ているところがあります。毎月3キロ痩せるように言われたらしんどいのと一緒で、月に7万も減らすのはしんどいです。もちろん、体重が100キロを軽く超えている人が月3キロ痩せるのがあまり難しくないように、収入がそもそも多く、かつ、支出も多いような人の場合には、月7万は決して難しくないと言えるでしょう。

例えばですが、去年が年10万しか貯金できていないとしたら、今年は30万とか50万くらいが精一杯なのではないかと思います。

即ち、貯金体質でない人であれば、最初のうちは年収の2割の貯金が精一杯だと思います。平均的な収入の人であれば年収400万くらいですので、頑張って年80万、それなりに頑張って年50万というところが現実的な目線でしょう。

極端なダイエットがリバウンドしやすいように、極端な節約もリバウンドの原因であることは覚えておきましょう。

原因②:ゴールが一つしかない(進捗管理の問題)

また、ゴールが1年先というのも良くないと思います。個人差はあると思いますが、1年というゴールはちょっと長いです。途中でバテます。

私であれば、ゴールは3つとか4つは用意します。まずは中間地点として、6カ月で50万は必ず用意します。それ以外に、3カ月目に25万、9か月後に75万、というゴールを用意するかですが、これはなくてもいいと思います。

例えばですが、ボーナスは通常年に2回出ると思いますので、夏のボーナスを中間ゴールにして、冬のボーナスをもらう年末をゴールにするとちょうどいいと思います。夏のボーナスをもらった時点で貯金がうまく出来ていれば、ボーナスは遠慮なく使えばいいでしょうし、うまくいっていなければボーナスから補填して、散財は我慢すべきでしょう。ボーナスは貯めやすいので、ボーナスを起点に考えてみるのもいいかもしれません。

原因③:なぜ100万必要かが説明できない(動機付けの問題)

こちらも重要です。なぜ必要かを説明できないのであれば、途中で「100万貯めても何も変わらないのだから、やめよう」となってしまいます。

例えばですが、「100万貯めたら転職する」とか「100万貯めたら難関資格に挑戦する」とか、「100万貯めたら、それ以降は投資する」のように、達成することに明確な意味がないといけません。

理由がはっきりしないものを頑張れるはずがありません。

原因④:達成した時のご褒美がない(成功報酬の問題)

これは③に近いですが、達成した時に何かしらのインセンティブがないと、なかなかやる気になれないと思います。

予めご褒美もプランに入れたうえで計画するといいと思います。

逆を言えば、達成しなかった時は、それなりの苦痛を味わうように決めておくと、達成はよりしやすくなると思います。

例えばですが、「100万貯められたら、翌年は海外旅行に行く」とし、逆に「100万貯められなかったら、翌年は旅行に行かない」としておけば、嫌が応にもやる気が出るのではないでしょうか。

目標を達成するには、事前にどれだけ理由と仕組みを作っておけるかが大事かと思います。

ぜひチャレンジしてみてください。

今回は以上です。

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