今回は多くの投資初心者がエントリーポイントで失敗する理由について解説していきます。
成功者の後追いをするから失敗する
例えばですが、下の図のように株価が推移していたとして、投資初心者はA~Eのどのポイントでエントリー(購入)して、どのポイントでイグジット(売却)すると思いますか。理由とともに考えてみましょう。

いかがでしょうか。
私が考える、投資初心者のエントリーとイグジット箇所と理由はこちらです。
<ポイントの説明>
エントリー:C、イグジット:DかE
<その理由>
アベノミクスなどをイメージすればわかりやすいですが、株価上昇局面になると、投資で大成功して数千万~数億円稼ぐ人が出てきます。
そうしますと、投資で成功した手法を書籍などで販売したり、ブログなどで紹介する人が増えます。
投資初心者は、投資成功者に続けとばかりに、成功者と同じような手法で投資を始めます。
当然のことながら、成功者が出るのは株価が相当高値になっているときですので、ポイントとしてはCのあたりになってきます。
しかし、投資初心者が成功者の後を追って投資をする頃には上昇幅は小さくなりますので、いずれ下落局面となります。
下落を見て、狼狽して売却をすることになるため、売却の位置はDかEになります。
このため、投資初心者が投資で稼げることは少ないです。
投資で勝つためにはAやBでエントリーしていなければいけません。投資で勝つ人は、世間が投資に見向きもしていない時期に投資をしています。
長期積立投資ならエントリーポイントで悩む心配なし
結局のところ、株価がこの先上昇するのか、下落するのかを予想するのは困難です。
そのため、適切なエントリーポイントを探さなくても成功できる方法を考えた方が合理的だと思います。
そこで紹介したいのは長期積立投資です。この方法であれば毎月決まった日に決まった金額を購入することになります。そうしますと、ドルコスト平均法と呼ばれる効果により、平均購入価格が平準化され、株価が上昇した局面で利益が出る形となります。
ドルコスト平均法も完璧な手法ではありませんが、株価が長期的に上昇トレンドにあれば、最終的には利益が出やすい手法であることは間違いありません。
例えばですが、以下のような値動きをした中で長期積立投資をすると、利益部分が色を付けたところとなります。ドルコスト平均法で平均取得単価が平準化され、株価上昇局面ではかなりの利益が見込まれます。
大事なことは、以下の2つに集約されます。
- 市況が悪化しても気にせず長期投資を続けること
- 株価上昇をじっくり待てること

初心者であれば、初心者なりに勝ちやすい戦略を取ることが合理的です。
私はつみたてNISAとiDeCoで長期分散積立投資をすることをおすすめしています。興味がある方は、他の記事をご覧ください。
今回は以上です。