カードローンに手を出す高所得者達
今回はカードローンの利用者に関する考察です。
一般社団法人全国銀行協会(以下、全銀協)の調査により、驚きの事実が浮かび上がりました。
年収1,000万を超えるような人もカードローンを利用しているのです。
この記事の結論
- 銀行カードローン利用者は低所得者に限られない
- メタボ家計が高所得者達をカードローンにいざなう
- 身の丈にあった支出が大事
銀行カードローン利用者は低所得者に限られない
まずは、全銀協が2019年3月に発表した「銀行カードローンに関する消費者意識調査 結果報告」より、銀行カードローン利用者の世帯収入を記載します。
- 「0円」:0.5%
- 「0~100万円」:1.2%
- 「101~200万円」:3.4%
- 「201~400万円」:19.1%
- 「401~600万円」:25.8%
- 「601~800万円」:19.8%
- 「801~1,000万円」:11.4%
- 「1,001~1,500万円」:9.1%
- 「1,501~2,000万円」:2.0%
- 「2,000万円より多い」:0.9%
- 「わからない、答えたくない」:6.6%
全体の1割強が世帯年収1,000万円以上の高所得者とわかりました。
「収入が増えればお金の問題は解決する」と信じている人たちにとっては衝撃的な内容なのではないでしょうか。
メタボ家計が高所得者達をカードローンにいざなう
銀行カードローンの利用目的を尋ねたところ、多かったのは「日常の生活費の支払い」と「臨時支出の支払い」のようです。
すなわち、貯金がなく、家計は火の車になっていると推察できます。このような事態に陥ってしまう原因は、支出だらけのメタボ家計にあるようです。
高額な住宅のローン支払い、私立学校の授業料・習い事、高い保険料、車の維持費、頻繁な外食、ブランド品へのこだわり、などなど、高所得であるからこそ財布のひもが緩み、支出に対して鈍感になってしまうと、支出は膨らみ続けます。
こうなってしまっては、高所得であろうと関係ありませんよね。
身の丈にあった支出が大事
最後になりますが、支出はやはり身の丈にあったものでなければなりません。
また、収支のバランスも良く考えたほうがよいでしょう。少なくとも収入の2割は貯金する。そういった考えを徹底しなければ、いくら稼いでも無意味になってしまいます。
今回は以上です。