最近読んだ本をご紹介します。
俣野成敏さんという方が書いた本で、ビジネスオーナーや投資活動の傍らで、マネースクールを開かれているなど実績のある方のようです。
どんな本か
第1章:あなたはなぜお金が残らないのか
日本人の働き盛り(30代・40代)の6割が貯金100万円以下であるデータを基に、まずは支出の見直しの必要性を訴えます。
お金が貯まる人、貯まらない人の特徴として以下を挙げています。
<お金が貯まらない人の特徴>
- 将来の不安や恐怖を見ていない人
- 支出に対して明確な価値基準を持っていない人
- 自分がいくら使っているのか把握できていない人
- 自分が今後いくら必要なのか把握できていない人
- 貯める理由、金額の裏付けに対して「なぜ?」を答えられない人
<お金が貯まる人の特徴>
- 将来に対する不安や恐怖を持っている人
- 支出に対して、使う基準を持っている人
- 自分がいくら使っているのか把握できている人
- 自分が今後「〇〇円準備すればいい」という明確な目標がある人
- 貯める理由、金額の裏付けに対して「なぜ?」を答えられる人
みなさんは貯金がいくらあるでしょうか。そして、どちらの特徴にあてはまるでしょうか。考えてみてください。
第2章:貧乏型思考を未来型思考に変える
支出の見直しがうまくいけば、お金は自然と増える方向に向かっていきます。
お金が更に貯まるようになるには、、いつ、いくら必要かというマネープランを立てることが効果的であるとしています。具体的な手順としては、
- 現在の「収入」「支出」「資産」「負債」の把握
- 延長線上にある将来の資金を予測
- 必要となる老後資金を予測
- 将来の資産状況と老後資金の差を把握
- 差を埋めるための手段を構築する
マネープランがあることで未来に向かって行動できるようになります。
第3章:実践!マネープランの作成
マネープランの実践に入ります。読者限定でマネープランのフォーマットを入手できます。
要点だけお伝えしますと、
- 家計簿をつけて、記録はすぐに行い、溜めないようにする
- 支出のブラックボックスをなくす
- 心の満足度の高い支出は削らない
- 予算を策定し、必ず使い切る
これらを基に自分のマネープランを作成し、資産形成のシミュレーションを行います。
第4章:手段の構築
資産を効率的に増やす方法を検討します。
著者は日本ではなく海外の金融商品を購入することをおすすめしています。それも、できればブローカーを通さず、自身で情報を入手し、自身で契約することをおすすめしています。
理由としては、
- 日本の金融商品は手数料が高いため利回りが低い
- 海外の金融商品もブローカーを通すと利回りが低くなる
自分で海外に投資することで、利回り7%程度は期待できるとしています。
どんな人が読むべきか
資産形成したい人、老後の生活(年金水準)に不安を感じる人は一読をおすすめします。この本を通じて不安を具体化し、いついくら必要なのかをはっきりさせることで、その目標に向かっていくことができると思います。
この本から学んだこと
お金が貯まるポイントは以下の2つに集約されると思います。
- いかに支出を減らすか、どこを減らすか
- いかに効率的に運用するか
なお、収入はそう簡単には増やせないため、私はそれほど重視していません。
今回は以上です。