こんにちは、会計士のねこぱんだ(@nekopanda_blog)です。
今回は効果的・効率的な資産形成の流れについて解説してきます。
このような疑問に対して、一つの参考となる記事です。
・資産形成をしていく中での注意点は何?
結論を簡単に言いますと、
- 収支を改善することによって、
- リボ払い・カードローンなどの高金利負債を完済し、
- 最低限の預金(生活費半年分)を確保したら、
- つみたてNISAやiDeCoで長期分散積立投資をする
以下で具体的に見ていきましょう。
資産形成の6Step

まずは全体像を把握しましょう。
- Step1:支出を徹底的に見直す
- Step2:副(複)収入を作る
- Step3:高金利の負債を返済する
- Step4:最低限の預金を確保する(目安は生活費半年~1年分)
- Step5:投資(非課税)を始める
- Step6:投資(課税)を始める
図示をすると、以下のようになります。この図は非常に重要で、常に意識しておく必要があります。

最終的なゴールは資産(ひいては純資産)を増やしていくことになりますが、どうすれば資産が増えていくかを理解し、実践していくことがとても大事です。
それぞれ補足していきます。
Step1:支出を徹底的に見直す
このStep1が最も重要であり、かつ、最も大変なプロセスになります。
世の中の大半の人は、収入が増えると支出も増えてしまい、なかなか貯金体質になれないというのが実情です。
多くの方は自分でも気付かないうちに無駄な支出だらけになってしまっています。汗水垂らして稼いだ給料をすべて使いきってしまう人も少なくないでしょう。クレジットカードの使い過ぎで、自転車操業になっている人もいるかもしれません。あなたが必要だと思っていた支出は、実はそうでないことも多いです。
以下は総務省の実施した2018年の家計調査(2人以上の世帯)で判明した平均支出額となります。
項目 | 金額 |
食料 | 79,348 |
住居 | 16,920 |
光熱・水道 | 22,020 |
家具・家事用品 | 11,094 |
被服・履物 | 11,384 |
保健医療 | 13,328 |
交通・通信 | 42,264 |
教育 | 11,788 |
教養娯楽 | 29,083 |
その他 | 50,087 |
消費支出計 | 287,316 |
個人的に大事にしているポイントは2つあります。
- 平均が正解だと思わない
- 収入が上がっても生活水準(支出)を上げない
支出削減のポイントについては、別の記事でご紹介していきますが、支出は極力抑えることが必要となります。多くの場合、「支出の合理化(=節約)をすること」が「自然とお金が増えていく」ことにつながっていきます。
Step2:副(複)収入を作る
いわゆる副業です。既に取り組んでいる方もいるかもしれません。月に1万円でも副収入があれば、生活の余裕度は大きく変わってきますよね。
このブログでは、まずはポイントサイトやアンケートサイトで手堅くコツコツ稼ぐ手法を紹介します。大きな額は稼げませんが確実性があるため、副業初心者には取り組みやすい内容だと思っています。資産がある程度まとまってきたら、動画投稿やブログといった事業に取り組むことをおすすめします。最終的な目標は月に3~5万を安定的に稼げるようになることです。
Step3:高金利の負債を返済する
このStepは必要な人とそうでない人に分かれます。
高金利の負債とはカードローン、クレジットカードの分割払い、リボ払いなどを指します。これらは非常に金利が高く、家計を圧迫しますので、1日でも早く返すようにしましょう。
Step4:最低限の預金を確保する
生活費の半年分は最低でも預金として手元に残しておきましょう。ざっくりとした目安ですが、シングルでは100万、ファミリーでは200~300万位をめどに貯金しましょう。
目的は大きく2つです。
- 急な出費やアクシデントに備える
- 生活への安心感を与える
投資は万全の状態で行う必要がありますので、必ず守って下さい。
Step5:投資(非課税枠)を始める
投資には非課税枠があることをご存知でしょうか。具体的には、「iDeCo」や「つみたてNISA」が挙げられます。この制度を利用することで効率的に資産形成をすることが可能となります。最大限に活用できれば2,000万~3,000万といった資産も十分ターゲットになってきます。
Step6:投資(課税枠)を始める
これは資金に余裕がある方向けです。Step5に加えて、さらに投資をしたいという方向けの内容になります。戦略としては、Step5と同じ「インデックス投資」と呼ばれるものを通常の枠で実施することや、配当金を意識した「高配当株投資」、さらに最近注目を浴びつつある「ロボアドバイザー」といったところに投資をすることが考えられます。
詳細は改めて解説しますが、まずはざっくりとした流れを把握してください。
今回は以上です。
