マネーを学べる(マナベル)サイト 長期分散積立投資で資産形成

マネベル

学習 運用編

繰り上げ弁済のメリット・デメリット、タイミングについて

更新日:

こんにちは、会計士のねこぱんだ(@nekopanda_blog)です。

今回のテーマはローンの繰り上げ弁済です。繰り上げ弁済をするべきかどうかで悩んでいる方は参考にしてもらえればと思います。

基本的な方針としては、借入金利が低いならば急がなくてもいいと思います。一方で、借入金利が高いならば急いだほうがいい、もしくは、借り換えを検討したほうがいいです。

詳細については、以下で見ていきましょう。

繰り上げ弁済とは

そもそも繰り上げ弁済とは、余剰資金を使って約定(いつ、いくら返すという約束)よりも前にお金を返すことを指しています。

例えば、40歳で家を買い、住宅ローンを30年で組んだとします。そうすると、ローンを払い終えるのは通常であれば40+30=70歳の時となります。

繰り上げ弁済をすることで、70歳に達する前にローンを払い終えることが可能となります。

繰り上げ弁済のメリット・デメリットとは

繰り上げ弁済の一般的なメリット・デメリットはこんな感じです。

<メリット>

  • 将来の支払いを減らすことができる
  • 本来払う金利の一部が支払い不要となる

<デメリット>

  • 手元のお金が減る
  • 運用した方が得な場合がある
  • 手数料を取られる可能性がある

具体的に見ていきましょう。

住宅ローンをイメージして、以下の図を見てください。

支払方式は元利均等払い(毎月一定額を返す方法)です。

繰り上げ弁済によって、最終弁済予定日が早まる他、利息相当(色付部分のうち、曲線より上の利息の部分)が免除となります。

一方で、繰り上げ弁済によって、手元のお金がなくなってしまいます。

支払方式は元金均等払い(毎月一定の元本に利息を上乗せして返す方法)でも考え方は一緒です。

以下では、ローンの種類ごとに、もう少し詳しく解説していきます。

住宅ローンの場合

基本的に、今の住宅ローンは金利が低いため、繰り上げ弁済は不要だと考えています。

繰り上げ弁済を検討するのはこのようなケースが考えられます。

  • 最終弁済予定が定年(今は60歳)を超えている
  • 投資で運用しておらず、余剰資金はほとんど預金している

まず上からですが、最終弁済予定が例えば70歳になっていると、結構無理しているな、という印象です。理由としては、60歳を迎えると基本的には会社を退職することになり、収入がなくなります。もしくは、今の会社に残れたとしても再雇用という形となり、同じような仕事をしたとしても収入が3割程度減ってしまうのが現状です。収入が減っている中で、住宅ローンの返済額は変わりませんので、支払いの負担は大きくなってしまうでしょう。このため、定年(60歳)後の負担を減らすために繰り上げ弁済を使うのは合理的な選択です。

また、今の預金金利はほとんどゼロなので、貯金がたくさんあるのであれば、金利の負担を減らすために繰り上げ弁済するのは合理的な選択です。

もし繰り上げ弁済をするのであれば、以下の点に注意しましょう。

  • 住宅ローン控除期間中(当初10年)は控えた方がいいかも
  • 繰り上げ弁済手数料が金利減少分より高いのであれば控えよう
  • 最低限の預金(生活費半年~1年分が目安)は絶対に残しておこう
  • 近い将来に現金が必要なイベントがないか確認しておこう

一番上だけ補足しますと、住宅ローン控除額は年末の住宅ローンの残債(4,000万が上限)×1%で計算されます。即ち、繰り上げ弁済してしまうと、残債が減ってしまうため、住宅ローン控除額が減ってしまう可能性があります。住宅ローン控除で損をしない時期や金額の範囲で行う必要があります。

また、例えば10年以上前に固定金利で借りていて、今の金利負担が1.5%以上であるならば、借り換えがいいかもしれません。ネット銀行の変動金利だと0.45%程度(2019年11月現在)で借りれるものがあり、金利差が1%以上あります。もちろん、これだけでは借り換えの決定打にはなりませんが、総支払額を比較した上で、借り換えの方が得なのであれば借り換えをおすすめします。

教育(奨学金含む)・カーローンの場合

住宅ローンに比べると金利は高めです。ものによって異なりますが、標準的なところで言いますと金利は1.5~3%くらいかと思います。ここは悩みどころでしょう。

繰り上げ弁済を検討するのはこのようなケースが考えられます。

  • 投資で運用しておらず、余剰資金はほとんど預金している
  • 好景気であって、投資の運用利回りが期待できない場合

上は住宅ローンと同じなので解説は省略します。下ですが、例えば投資で5%稼げる状況であれば、繰り上げ弁済せずに投資をした方がお得でしょう。一方で、投資で1%しか稼げない状況であれば、繰り上げ弁済をした方がお得でしょう。

2019年11月7日現在ですが、数日前にNYダウが過去最高値を更新しており、市場は過熱気味な印象をもっています。ここからさらに市場が伸びるのであれば投資をした方がよさそうですが、個人的にはここから大きく伸びる展開は想像しにくいです。よって、今であれば投資をせずに、貯金を増やしたり、繰り上げ弁済をしてローン(負債)を減らすほうが得策な気がします。もちろん、個人の見解ですので、今投資すべきと思う方は投資をしてもいいと思います。

こちらも、もし繰り上げ弁済をするのであれば、以下の点に注意しましょう。

  • 繰り上げ弁済手数料が金利減少分より高いのであれば控えよう
  • 最低限の預金(生活費半年~1年分が目安)は絶対に残しておこう
  • 近い将来に現金が必要なイベントがないか確認しておこう

カードローン・リボ払いの場合

カードローン・リボ払いなどの高金利(一般には15~18%程度)のローンであれば、一刻も早く繰り上げ弁済すべきです。

手元に必要最小限の現金だけを残して、残りはどんどん繰り上げ弁済に回していくべきでしょう。

それくらい、金利負担が高いものであることを理解しておくべきです。

今回は以上です。

-学習, 運用編

Copyright© マネベル , 2020 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.